【USUM 全国ダブル】威張るギミック入りリザクチスタン
s8に使用していた構築です。当初はかなり高い勝率を維持出来ていたのですが、威嚇ガオガエンが解禁されてから勝てなくなってしまいました...
構築経緯
環境に水技の一貫があり、水技が通らないレヒレ、ジャラ等の水、竜にはフェアリー技が等倍以上で通るため、水+フェアリーの範囲を取るカプ・レヒレを中心に構築を組み始めました。
中速のレヒレを通す為には威嚇とS操作が必要と考え、威嚇役にレヒレと縦の相性が良い霊獣ランドロス、S操作役にランドロスと相性が良くトリックルームが使用できるクレセリアを採用。
メガ枠にランドロスやクレセリアと相性が良く、レヒレが打点を持てないモロバレルやナットレイ等の草+妖半減タイプのポケモンの処理に長けるメガリザードンY、リザが選出しにくい相手(バンギラス、ボーマンダ構築)に対して強いメガクチートを採用。
上5体では水の処理が難しく、また上から一貫性のある技をそこそこの火力で放てるZと相性の良いポケモンが欲しかったため、最後に霊獣ボルトロスを採用。6体が決まりました。
個別解説
カプ・レヒレ@拘り眼鏡
性格:控えめ 特性:ミストメイカー
実数値:175(236)-×-136(4)-154(196)-151(4)-114(68)
調整
・ムーンフォースでH175-D150カプレヒレを高乱数2発(84.8%)
・ダブルダメージ濁流で砂下H176-D140メガバンギラスを高乱数2発(91.4%)
・A201カミツルギのリーフブレードを高乱数耐え(87.5%)
・C147カプコケコのエレキフィールド下10万ボルトを高乱数耐え(93.7%)
・無降りカプテテフ抜かれ
構築の軸です。クレセリアのトリルやランドロスの威嚇のサポートの下範囲技を通していきます。VGC2017で使用していたものと同じ個体です。
性格:冷静 特性:浮遊
実数値:223(220)-×-140-139(252)-155(36)-81 *S個体値0
調整
・サイコキネシスZでH146-D95カプコケコを高乱数1発(93.8%)
・サイコキネシスZでブレイジングソウルビート後のH151-D125ジャラランガを高乱数1発(87.5%)
・サイコキネシスZでH184-D151ウツロイドを高乱数1発(87.5%)
・冷凍ビームでH196-D100霊獣ランドロスを高乱数1発(93.8%)
・A204バンギラスの手助け嚙み砕くを高乱数耐え(75%)
・C197霊獣ボルトロスの手助け10万ボルトZを確定耐え
レヒレやクチートの為のトリル始動役。レヒレの範囲技が相手HPを4割程度削れるので、このポケモンに相手を6割以上削れる高打点技があれば強いと考え、Zを持たせました。Zサイキネでレヒレの範囲技と合わせて相手を処理する、Zトリルで挑発を無効にしながらトリルを展開する等状況によってZは様々な使い方をします。
技は一致打点のサイコキネシス、レヒレやランドを通すうえで弊害となる草への打点となり、4倍弱点を突きやすい冷凍ビーム、採用理由でもあるS操作技のトリックルーム、後述するギミックに必要な威張るの4つ。
ランドロス(霊獣フォルム)@突撃チョッキ
性格:陽気 特性:威嚇
技構成:地震 岩雪崩 蜻蛉返り 叩き落とす
実数値:175(84)-187(172)-115-×-105-157(252)
調整
・ダブルダメージ地震でH167-B100メガゲンガーを高乱数1発(75%)
・C147カプコケコの眼鏡ダブルダメージマジカルシャインを高乱数3発耐え(98.3%)
・C179ウツロイドの珠目覚めるパワー氷を確定耐え
・C156ルンパッパの冷凍ビームを確定耐え
レヒレと相性が良い威嚇要因。レヒレに打たれる電毒をこのポケモンが半減以下で受けられ、このポケモンに打たれる水氷をレヒレが半減以下で受けられます。
技はメインウエポンの地震と、地面技を透かす相手に通る補完打点の雪崩、影踏みロックを解除可能な蜻蛉、ワイドガードやカビクレセ意識の叩きとしました。サイクル選出の詰めとして使用する駒であるためAS振り。仮想敵であるカプ・コケコやウツロイドといった特殊への後出しを安定させるためにチョッキを持たせました。
性格:臆病 特性:猛火→日照り
技構成:熱風 オーバーヒート 追い風 守る
実数値:159(44)-×-106(60)-198(148)-156(4)-167(252)
調整
・H181-D120メガガルーラを晴れ下オーバーヒートで確定1発
・H197-D110サンダーを晴れ下オーバーヒートで確定1発
・A197メガメタグロスの雷パンチを高乱数耐え(81.2%)
・C200カプテテフのサイコキネシスZを高乱数耐え(81.2%)
・C244メガゲンガーの手助けヘドロ爆弾を高乱数耐え(87.5%)
レヒレの技が通らない相手に対して打点が持てる駒。逆にこのポケモンの技が通らない炎岩竜にはレヒレが通ります。日照りとレヒレの水技はアンチシナジーですが、同時選出時レヒレは妖技で拘る等工夫します。
技は削りのための一致範囲技である熱風、ワイドガードのケア兼仮想敵を確実に処理するためのオーバーヒート、レヒレの展開補佐のための追い風、縛り解除の守るとしました。
配分は最低限の耐久を確保しつつ、相手の100族を抜く(サンダーと同速勝負をする必要がある)ためにSと、オバヒの縛り範囲を上げるためにCに大きく割きました。
性格:意地っ張り 特性:威嚇→力持ち
技構成:アイアンヘッド 岩雪崩 不意打ち 守る
実数値:151(204)-143(36)-151(4)-×-131(164)-83(100)
調整
・+3アイアンヘッドでH266-B121カビゴンを高乱数1発(93.8%)
・+2ダブルダメージ岩雪崩でH198-B126ヒードランを高乱数2発(91.8%)
・+1ダブルダメージ岩雪崩でH165-B110霊獣ランドロスを高乱数2発(99.61%)
・アイアンヘッドでH207-B130バンギラスを高乱数1発(75%)
・C177サンダーの10万ボルトZを高乱数耐え(93.7%)
最初はリザードンが選出出来ない時の裏選出としての採用でしたが、威張るギミックを取り入れてからメインメガのリザより選出率が高くなっていたポケモン。そのギミックなのですが、
手順①:カプ・レヒレとクレセリアを初手に並べ、レヒレを相手に殺させて退場させるか、クチートに交代しながらクレセでトリルを展開
手順②:ミストフィールドとトリックルーム下でクチクレセの並びを作り、クレセがクチートに威張ってクチートで岩雪崩を連打する
といったものです。
トリル下でクチートを縛る事が出来るトリトドン、ガオガエン等のポケモンがいないパーティに対してこの行動を徹底するだけで勝てました。
技は仮想敵である岩に通る一致技のアイアンヘッド、通りの良い範囲技の岩雪崩、タイマン性能を上げられる先制技の不意討ち、縛り解除の守るの4つとし、配分は最低限の火力を確保しつつ、サイクルを回しやすくするために耐久に振りました。
ボルトロス(霊獣フォルム)@電気Z
性格:臆病 特性:蓄電
技構成:10万ボルト 目覚めるパワー氷 挑発 守る
実数値:175(164)-×-91(4)-176(84)-101(4)-168(252)
調整
・10万ボルトZでH204-D168テッカグヤを確定1発
・A237メガバンギラスの-1ダブルダメージ岩雪崩を高乱数耐え(93.7%)
・H165-D100霊獣ランドロスを目覚めるパワー氷で高乱数1発(81.3%)
・C200カプテテフのサイコフィールド下サイコキネシスを高乱数耐え(87.5%)
水の高速処理役になります。この枠はコケコと迷いましたが、クチートとの縦の相性を考えてこちらを採用しました。
技は10万めざ氷守るまでは確定で、4枠目に相手の展開対策となる挑発を採用。ゴチルゼルの妨害やサンダーの追い風を封じるのに使用しました。
また配分についてですが、Cに過剰に割いても確定数が変わる相手がいないので、サイクルを回しやすくするために耐久に振りました。
選出
相手のパーティに対しリザ、レヒレ、クチート(威張るギミック)のどれを通すべきか判断して選出を決めます。
・リザボルトビートダウン選出
先発:or+or
後発:+oror
リザボルトランドで上から圧力を掛けていく選出です。先発リザで荒らしてから追い風レヒレで一掃する、サイクルを回しつつ有利対面を取ってリザやレヒレを通す展開が主。
・クレセクチートトリル選出
先発:+
後発:+
トリルを展開してレヒレクチートを通す選出です。威張るギミック使用もこちら。先発レヒレorランド+クレセでトリルを貼り、中盤レヒレorクチを展開して終盤クチの不意打ちやランドで〆。
・リザクレセS操作選出
先発:+or
後発:+or
リザランドの上からの圧力とトリルレヒレを絡めた展開をしたい場合の選出です。先発リザランドかクレセランドで、追い風下リザランドorレヒレかトリル下レヒレクレセの並びを作ります。
・ボルトクチートサイクル選出
先発:+oror
後発:oror+oror
トリルを絡めなくてもレヒレクチートが動かせる相手に対しての選出です。サイクルを回しながらレヒレクチートを通していきます。サイクル下でレヒレボルトの並びを作り、濁流でランドバックを牽制しながら電気Zを通すムーブが非常に強力です。
戦績
s8中間レート1829 1位
showdown 1862 2位