【SM アローラダブル】追い風テテフバルジ
WCSレートS3で使用していた、バルジーナを軸とした構築の紹介です。
【構築経緯】
地面技の一貫性が高いルールであることから、環境で非常に多いガブリアスをはじめとする高速物理に対して展開、切り返しが安定するバルジーナを軸に構築を組み始めました。
バルジーナ単体ではダメージを稼ぐことが出来ないので、横には火力が出せる駒を置く必要があると考え、制圧力が高く、バルジーナが苦手とするカプ・コケコからフィールドを奪うことが出来るカプ・テテフを採用。カプ・テテフは物理耐久が低く、ガブリアスやカミツルギといった高速物理に殴り合いで不利を取りますが、バルジーナが上記のポケモンに安定して繰り出し、展開することが可能です。
次いでカプ・テテフやバルジーナと攻撃面防御面共に相性が良いガブリアスを採用。カプ・テテフが攻撃面で手が届かない鋼の処理や、バルジーナに対して放たれる岩・電気の受けとして優秀な点を評価しました。
展開手段が追い風だけでは柔軟性がないので、様々なデバフオプションでエースに行動保障を与えられるウインディを採用。
続いてダメージソースのカプ・テテフ、ガブリアスでは打点の薄い耐久水、テッカグヤの処理要員として、強力な電気を放てるカプ・コケコを採用。
最後にここまででコケコでは対処しきれない瞑想or避雷針レヒレ、すいすいゴルダックといった水ポケモンや、重いポリゴン2+ギガイアス・オニシズクモ・バンバドロ、ミミッキュ+カビゴンといったトリックルーム構築全般の崩しとして、優秀な耐性からコケコと違ってサイクルに加担可能で、草+格闘の技範囲で苦手とする上記全般に対応可能なカミツルギを採用。
【個別解説】
持ち物:ウイの実 特性:サイコメイカー 性格:控え目
実数値:175(236)-×-123(220)-168(20)-136(4)-119(28)
調整:
・+1ムーンフォースでH145-D95カプ・コケコを高乱数1発(87.5%)
・+1サイコショックでH175-D150カプ・レヒレを高乱数2発(90.6%)
・A233カミツルギのスマートホーンを高乱数耐え(87.5%)
・A156ミミッキュの+1シャドークロ―を高乱数耐え(87.5%)
・C196ウツロイドのヘドロ爆弾を高乱数耐え(93.8%)
・凖速65族抜き抜き
バルジーナやウインディを利用して展開するこの構築のメインダメージソース。基本的に初手から繰り出し、一貫性の高い妖技、フィールド補正が乗る高火力超技で負担を掛けていきます。
耐久に厚く振ったのは、自身の瞑想や半分回復実、ウインディのデバフと合わせ、構築単位で重いトリックルームを凌ぎやすくするため。
サイキネではなくショックを採用した理由はウツロイド、瞑想レヒレ、サイコシードフワライド意識。
カプ・コケコ
持ち物:拘り眼鏡 特性:エレキメイカー 性格:臆病
技構成:10万ボルト マジカルシャイン ボルトチェンジ 放電
実数値:145-×-105-143(220)-100(36)-200(252)
調整:
・10万ボルトでH165-D100ウインディを確定1発
・10万ボルトでH204-D168テッカグヤを高乱数1発(87.5%)
・ダブルダメージマジカルシャインでH170-D90ワルビアルを高乱数1発(87.5%)
・C161カプ・レヒレのダブルダメージ濁流を高乱数2発耐え(98%)
耐久水やテッカグヤを意識して採用した補完打点兼スイーパー。低い火力は拘り眼鏡を持たせることでカバーしています。
先発にも後発にも置きます。先発で出した時はボルトチェンジで削りを入れた後、終盤に死に出しして味方が削った相手を一掃する立ち回りを主に行います。
持ち物:地面Z 特性:鮫肌 性格:意地っ張り
技構成:地震 岩雪崩 剣の舞 守る
実数値:207(188)-198(236)-116(4)-×-111(44)-127(36)
調整:
・地面ZでH135-B151カミツルギを高乱数1発(93.8%)
・+2地震ZでH191-B142輝石ポリゴン2を高乱数1発(93.8%)
・-1ダブルダメージ地震でH167-B130アローラガラガラを確定2発
・A156ミミッキュの-1じゃれつくZを高乱数耐え(87.5%)
・C182カプ・テテフのムーンフォースを高乱数耐え(93.8%)
・C143ポリゴン2の冷凍ビームを高乱数耐え(87.5%)
・最近61族抜き抜き抜き
バルジーナの横で一貫性の高い地面技を駆使してダメージを稼ぐ、構築の第二のダメージソース。
一致打点が範囲技のみではワイガで詰んでしまうため、一致単体打点を確保するために地面Zを持たせました。積まずとも瞬間的に火力が出せる点も強力。
サブウエポンは地面が通らない浮いているポケモンに抜群で入る岩雪崩を選択。岩物理技には他にストーンエッジがありますが、ダメージソースとしてダメージ効率の良い範囲技である雪崩を優先しました。
耐久に厚く振ったのはカプ・テテフと同じ理由。一致弱点Z、一致氷技でなければどんな技も基本的に耐えます。
持ち物:バンジの実 特性:威嚇 性格:陽気
技構成:フレアドライブ バークアウト 鬼火 守る
実数値:182(132)-132(12)-105(36)-108-110(76)-161(252)
調整:
・A233カミツルギの聖なる剣を確定2発耐え
・A177ギャラドスの滝登りを高乱数耐え(93.8%)
・A177ギャラドスの-2滝登りZを確定耐え
・A205ギガイアスの-1ダブルダメージ岩雪崩を高乱数2発耐え(97.3%)
・C161カプ・レヒレの-1ダブルダメージ濁流を確定2発耐え
相手を弱体化させ、エースを補助する潤滑油。基本的にテテフやコケコのお供として先発で繰り出し、バークアウトや鬼火を撒き続けてサポートに徹します。
フレアドライブは構築単位で打点の薄いテッカグヤをはじめとする鋼への遂行技として採用。
持ち物:サイコシード 特性:防塵 性格:臆病
技構成:イカサマ 追い風 挑発 羽休め
実数値:198(100)‐×‐125‐×‐135(156)‐145(252)
調整
・A156ミミッキュの-1じゃれつくZを高乱数耐え(93.8%)
・A205メタグロスのコメットパンチを高乱数2発耐え(99.61%)
・C161カプレヒレのムーンフォースをシード発動時高乱数2発耐え(82.4%)
・C147カプ・コケコのエレキフィールド下眼鏡10万ボルトを高乱数耐え(93.8%)
・C200カプ・テテフの+1ムーンフォースを確定耐え
・準速92族抜き
追い風でエースの展開を補助するサポーター。また挑発で相手の展開を妨害する役割も担っています。このポケモンは他の追い風要因と比べて耐久数値が高く、後ろから雑に投げて展開が出来る点を評価しています。
物理全般には行動保障がありますが、カプ・コケコやウツロイドといった高速特殊ポケモンに対しては行動できるか怪しいため、サイコシードで特防を上げ、コケコのフィールド無し10万Z等を耐えられるようにしています。
配分はバルジミラーを重く見てHS振りで、先に挑発を入れられるようにしています。
基本的に先発から繰り出しますが、挑発が見えている場合や集中攻撃で追い風前に落とされる状況が懸念される場合は後発に控えさせます。
持ち物:突撃チョッキ 特性:ビーストブースト 性格:陽気
技構成:リーフブレード スマートホーン 聖なる剣 葉っぱカッター
実数値:135(4)-201-151-×-83(252)-177(252)
調整:
・+1リーフブレードでH145‐B105カプ・コケコを確定1発
・+1聖なる剣でH135-B151カミツルギを確定1発
・+1聖なる剣でH192-B110輝石ポリゴン2を高乱数1発(87.5%)
・+2聖なる剣でH192-B142輝石ポリゴン2を確定1発
・+1スマートホーンでH177-B135カプ・ブルルを高乱数1発(93.8%)
・C143ポリゴン2の冷凍ビームを高乱数3発耐え(90.8%)
・C143ポリゴン2の+1冷凍ビームを高乱数2発耐え(88.7%)
本来水の処理を担当しているカプ・コケコが相手しにくい瞑想カプ・レヒレやトリトドンの処理、また構築単位で重いギガポリ等のトリルへ対応する駒として採用したポケモン。基本的に後発に控えさせ、味方が削った相手をお掃除します。
すいすいゴルダックを受けられるポケモンが構築にいないため、素早さを切らずとも雨ハイドロポンプを耐えられるようチョッキを持たせました。
葉っぱカッターの枠は辻斬りやハサミギロチンと選択。環境に応じて使い分けるのが良き。
【選出・立ち回り】
・対面追い風選出①
先発:+
後発:+or
先発からバルジーナを起用する選出。追い風を展開してテテフガブで制圧し、コケコorツルギで一掃します。
・対面追い風選出➁
先発:or+
後発:oror+
後発にバルジーナを置き、終盤に追い風を展開する選出。先発にウインディを出して場作りをした後バルジを着地させます。
・サイクル選出
先発:oror+
後発:から2体
ウインディの威嚇とガブツルギの耐性を利用してサイクルを回す選出。コケコのボルチェンが強力なダメージソースとなります。
【戦績】
WCSレートS3 1911 8位
Showdown レート1870 3位